二十世紀半ば、ヨーロッパのとある田舎町。深夜の暗い海岸線に佇む孤立した灯台が、悠然と夜空にそびえ立っていた。
世界は各地で戦争や侵攻が続き、混沌とした情勢の中、日没後の暗闇で行く先を示してくれるのは、この灯台の明かりだけだった。
灯台のそばには一軒の宿屋があり、灯台守のジェイクが住み込みで働いている。町から続く道はただ一本、舗装もされていない心もとない一本道。
ある朝、四人の訪問者が灯台に押し寄せた。その日は午前中がひどい嵐で、午後には収まったものの、その影響で町に繋がる唯一の道が壊れ、通行止めとなってしまう。
二人組の観光客、カーラとアレックス。新聞記者のマシュー。そしてジェイクの定期健診に訪れていた町医者リンダ。
それぞれが時間を過ごし、夕食時に皆がリビングに集まり始めた。まだ来ていないのはリンダだけ——。そのとき、灯台の近くを通りかかった貨物船から一つの報せが届く。
「灯台の明かりの様子がおかしい。」
様子を見に走ったジェイクが、息を切らして戻ってきた。その言葉に、一同が騒然とする。
「灯ろう室で、リンダが死んでいた。」
リビングには静けさが広がり、暖炉の音だけがやけに大きく聞こえる。なぜ、彼女は死ななければならなかったのか。
不穏な空気が四人の間に立ち込める中、彼らは灯台の中で真相を解き明かすため、議論を始めた。



